JTBの最新動向について

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1912年(大正元年)、当時の鉄道院、ホテルや船舶業の代表者たちが発起人となって設立されたのが「ジャパン・ツーリスト・ビューロー」でJTBの前身です。

 

JTBの最新動向について

 

日本の旅行ブームに併せて

 

この会社は、当時の財界が中心となって運営しました。第二次大戦終了までは、外国人VIPの旅程の世話、外客接遇団体である「貴賓会」の事業を継承し、日本のツーリズムの産業を独占状態で行っていました。社名変遷は「東亜旅行者」「東亜交通公社」と変わりました。戦後「財団法人日本交通公社」となり営業を再開したのです。

 

会社設立は、1963年で東京オリンピックの開催が翌年でした。公益部門は財団に残し、営利部門を株式会社化したのです。日本は旅行ブームが到来しました。それに便乗して、国内旅行の「エース」、海外旅行の[ルック」などパッケージツアーを販売開始したのです。

 

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創業100周年を迎える

 

JTBは旧国鉄と2人3脚で発展してきました。しかし国鉄は民営化され、JTBにも転機が訪れました。JRとの間での多くの軋轢が生じました。例えば、JR定期券の取扱中止、主要駅の旅行センターからの立ち退き、時刻表のJRでも発行(JTBの専売だったもの)などがあります。しかし、JTBは創業以来のNO.1の地位は確保してきました。

 

2012年3月現在、創業100周年に当たりますが、事業持ち株会社と事業会社群からなるJTBグループを形成しています。そして、「総合旅行産業」から「交流文化産業」へと事業展開の拡大を目指します。

 

個人旅行が堅調に推移

 

JTBの決算資料を見ると、2012年(平成24年)グループ連結決算は、最終損益で33億4700万円の黒字です。売上高は前年比2.5%減の1兆1369億円でした。営業利益は38.5%増の113億円、経常利益は71.2%増の127億円です。

 

東日本大震災の影響、原発事故の不安が懸念されましたが、意外と早く回復しました。個人旅行は急速に回復しました。特に海外旅行は円高効果もあり伸張しました。法人需要の回復、そして社内の徹底経費節減で黒字は確保できたのです。旅行事業の売上高は1兆173億円になっています。

 

ウェブ事業は、大幅増加で150%の対前年比で1221億円。これは国内旅行予約サイト「ルルブトラベル」の総会員数230万人を超え、商品力を強化したことや広告活動の積極的戦略があってのことです。



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