中堅旅行会社の動向について

中堅旅行会社の動向について

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中堅旅行会社も、商品政策での差別化や独自販路を切り開いて再整備を行い、激しう競争をしのいで戦っています。

 

中堅旅行会社の動向について

 

農協観光

 

1967年に社団法人全国農協観光協会として、農協観光は設立されました。一般旅行業として、取扱を始めたのです。85年に全国オンライン化を完成、国内旅行「コスモス」、海外旅行「クローバー」のブランド商品を発売しています。1989年には社団法人から「株式会社農協歓呼」に改称して会社組織となりました。

 

1994年から、農協観光のブランドとしてホールセラー商品のブランドネームを一新しました。国内旅行は「エヌ・ツアー」、海外旅行「Nツアーワールドα」、都市農村交流商品「グリーンエコー」です。

 

海外旅行の取扱を強化

 

農協観光はグリーンツーリズム事業が、旅行会社としての差別化と考えています。これは、農水省提唱の都市と農村の交流事業です。そこで、グリーンツーリズム商品「グリーンエコー」を取扱、体験型観光を通じて地域振興に注力しています。

 

これまでの国内旅行戦略から海外旅行へと取扱を強化する戦略に転換しています。2012年3月期までの取扱額では、770億5879万円で、主要50社中21位です。国内外共に取扱額は前年比割れをしています。

 

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日本通運(日通旅行)

 

二通旅行は、日本通運株式会社の旅行部門の愛称です。ここは、世界最大の総合物流企業です。ブランドとしては、海外旅行「ルックワールド」「マインド」、国内旅行は「かざぐるま」を販売しています。日通旅行の強みは、海外旅行です。2012年3月期間での取扱額は、675億7849万円で、主要50社中22位です。海外旅行の比率は、560億円と、全体の約80%を占めています。

 

日通の一番の強みは、宅配の全国ネットができることです。「ペリカン便」の直営窓口は200以上、コンビニやスーパーを加えると膨大な数になります。同社のゴルフツアーは宅配サービスでゴルフバッグのお届けサービスをしているので、人気も高いのが特徴です。海外・国内共に他社より商品が充実しています。

 

名鉄観光サービス

 

私鉄系旅行会社の名門である名鉄観光サービスは「名鉄共栄社」として1953年に愛知県第1号の旅行斡旋登録業者となりました。1960年に名鉄観光サービス鰍ニ改称。翌年広告と写真部門を加え、新名鉄観光サービス鰍ニして発足しました。1967年に、名鉄観光サービス鰍フ旅行部門と竃シ鉄航空サービスが合併して総合旅行業名鉄観光サービス鰍ニ改称して、取扱高は拡大しました。

 

海外旅行「パノラマツアー」「トライ」、国内旅行「マーチ」がブランド商品です。やはり国内比率が高いのが特徴です。2012年3月期の旅行取扱額では業界第18位です。国内旅行低迷から同社でも海外旅行に注力し中部国際空港を活用していく姿勢です。

 

地球の歩き方T&Eとの業務提携

 

名鉄観光では、「地球の歩き方T&E」と留学事業で業務提携しました。同社の予測は、世界的金融危機で企業業績悪化や個人消費は減少しても、企業のグローバル化で語学学習は需要アップすると考えています。大手留学会社の倒産も多く、留学の安心感、セーフティネットのニーズの高まりから、留学センターを新設して注力しています。

 

中部地区からオセアニアへの留学を取り扱っていました。提携による全国から全世界への留学提案や提供が可能です。地球の歩き方T&Eでもメリットを生かす方向です。名鉄ブランドを活かし、学校・法人顧客の獲得、名鉄観光の留学商品の受託および販売し、更に航空券の仕入れや留学ローンの付帯サービスも連携する予定です。

 

西鉄旅行

 

大手私鉄の西日本鉄道の旅行部門を担う西鉄旅行は、九州福岡に拠点を持ちます。1954年に設立されました。2012年3月期の旅行取扱額は、前年比1.7%増で436億1500万円です。業界第34位です。海外旅行184億6200万円、国内250億700万円です。比率は4/6です。私鉄系には珍しく海外比率が高いのが特徴です。

 

同社は以前よりスポーツツアーに強いのが特徴です。日本サッカー協会公認ツアーも組んでいます。08年の北京オリンピックでは日本選手団の輸送も受注、10年のサッカーワールドカップ南アフリカ大会の観戦ツアーも準備中です。

 

2018年に明治維新150年、前年は高杉晋作没後150年です。「2017年晋作伝プロジェクト」を準備開始しています。



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