近畿日本ツーリスト(KNT)の最新動向について
ツイートNKTは修学旅行などの団体旅行には、強い歴史があります。現在でも、営業力が強いのです。商品開発力やマーケティングは優れていて、他社からも一目置かれています。
二位をめぐって熾烈な競争が繰り広げられる
近畿日本ツーリスト(KNTと略)は、1941年創業の有限会社関急旅行社と1948年創業の「日本ツーリスト」が1955年に合併して誕生しました。JTBと同じく高度経済成長時代に、海外旅行「ホリデイ」、国内旅行「メイト」を販売して取扱高を拡大しました。1975年に東証、大証に株式上場しました。1980年には、日本旅行を抜いて、現在も業界第2位の地位をめぐり熾烈な競争をしています。
クラブツーリズムの経営統合
KNTは2004年12月に旧相模鉄道系「相鉄観光」を子会社化しました。2006年には、京浜急行電鉄と資本・業務提携して「東急観光」を子会社化しました。私鉄系旅行会社との提携を続けています。2004年には、会員制旅行事業部門「クラブツーリズム」を2012年株式交換による完全子会社化し、経営統合を発表しています。
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平成29年度9000億円を目指して
クラブツーリズムとの経営統合により近畿日本ツーリストは、持株会社の「KNT-CTホールディングス」と団体旅行事業、個人旅行事業に関する権利義務をもつ新設立会社に分割されます。しかし、クラブツーリズムの商号変更はありません。
両社の合併には、意味があります。KNTのもつブランド・営業力、販売ネットワークとクラブツーリズムのもつ会員組織化のマーケティング力、商品企画力、無店舗販売のローコスト経営の強みなどを共用し、最大限利用で生まれる「シナジー」により、経済的課題の克服を目指します。
新会社の平成24年度の営業収益の見通しが、近畿日本ツーリストが連結ベースで626億円、クラブツーリズムが220億円で、合計846億円になります。統合5年後の平成29年は900億円を目指すとしています。詳細は次節。
関急旅行社
その後は、近畿鉄道の旅行部門「近畿日本航空観光」となる。
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