旅行業のこれまでの歴史

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旅行業の始まりは、およそ160年前に遡ります。イギリスのトーマス・クックが企画した、禁酒運動の集会への鉄道利用団体旅行が最初であるといわれています。

 

旅行業のこれまでの歴史

 

旅行業の歴史について

 

この団体旅行が成功したので、あちこちから依頼を受けて斡旋をしました。そこで旅行業に専念して、トーマス・クック=旅行業とまでいわれるようになったのです。アメリカでは、アメリカンエキスプレスがトラベラーズチェックを発行して、1981年に旅行業者として地位を確立しました。ここはクレジットカード会社として有名です。

 

日本の旅行業者は、滋賀県草津駅構内で売店経営をしていた南進助が高野山参拝や伊勢神宮参拝の団体旅行の斡旋がはじめとされます。JTBと日本旅行は旧国鉄系として、国鉄券の販売許可を受けていました。大手旅行会社の近畿日本ツーリスト、東急観光は私鉄系であったため国鉄券の販売ができなかったのです。

 

そこで、彼らは差別化を発揮するために、団体旅行に営業注力しました。近畿日本ツーリストは、修学旅行に力を入れて圧倒的な存在感がありました。

 

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収益性の低さ

 

旅行業界は、収益性の低さには定評があります。取扱高はかなりの額ですが、実際の収入は手数料収入で、粗利は低いものです。そして、旅行業は典型的なサービス業です(労働集約型産業)です。人件費比率が圧倒的に高く、インターネットのない時代は、営業は店舗と営業員外交が中心でした。ライバルも多く競争を制するには、ドミナント戦略(スーパーなど)の営業所多店舗化が必要でした。

 

コンピュータ化が進むと、予約システムなどの膨大な情報処理システムへの投資も必要となったのです。店舗や営業の管理費も比率が向上していきました。

 

経営革新が起こる

 

旅行業界は、収入確保がますます必要となり、異業種との連携や新規の事業、商品開発が不可欠となったのです。経営は多角化の方向へ向かいました。そこへ、バブル崩壊、デフレ進行で、旅行の需要が減って行ったのです。そこで経営は抜本改革が求められました。営業手法を見直し、消費者直結のダイレクトマーケッティング採用へと移っていったのです。

 

 

ドミナント方式
一定の地域に対して、集中的に出店すること。店舗間の距離が短いため、輸送コスト削減だけでなく、広告効果もある。



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