旅行商品の特性について
ツイート旅行商品は、「形のあるもの」ではありません。従って様々な特性があるので、商品価値も、金銭価値だけでは測れません。
サービス商品
旅行商品の構成要素は、全て無形商品です。形がないだけに旅行の価値はサービスの優劣、会社の信用力で決まるのです。個人旅行、団体旅行でも価値は違いますが、旅行商品は旅行後の満足感で認められることが多いのです。
従って、アフターサービス、フォローが重要な商品価値となります。旅行会社はリピーターの重要性を認識しています。顧客は会社に囲い込んでいくことが業績アップにつながるのです。
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ストックされない商品
サービス商品は、ストックされないものであることです。商品ロスは、キャンセル以外にはありません。在庫負担や商品破棄もないのです。
ただ、オンシーズンでも商品の供給量は一定ですから、需要が多くても売上は伸びるものでもないのです。サービス商品は原価を下げることは直接サービス低下につながります。旅行業界の難しいところは、サプライヤー、リテーラーも手数料が一定です。粗利は多く取れないためにどうしても数の確保が重要となります。
定価がなく、差別化が発揮しにくい
旅行商品の価格は、やはり需給のバランスで決まるのです。週末は、利用者が増えます。平日より高価格となります。観光地のオン・オフシーズンでは、価格も大きく異なります。最近では、運賃も乗客の少ない時間帯は、料金が割り引かれたりします。(航空運賃など)
旅行の価格は、最終的にはサービスに対する顧客の満足度が決めます。サプライヤーの提示価格では、決まりません。旅行商品は、特許も実用新案も取れませんので保護されるものはありません。差別化は、発揮しにくいのが実情です。類似商品が出回り、価格競争になることも多いのです。
会社間にも差が少なく、同業者の共同販売も多くあります。
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